初診時、9歳の男の子です。 過蓋咬合とは、噛み合わせが深い、または低い状態のことです。下顎後退とは、下顎の成長が遅れ後方にあることをいいます。 子どもの過蓋咬合や下顎後退は、混合歯列期(乳歯と永久歯の生え替わりの時期)の後期に治療を行なうと効果が得られやすくなります。この時期の治療は、早期治療 (Ⅰ期治療)と呼ばれます。早期治療後の通常治療の時期にワイヤー装置やアライナー装置を使用して、きれいな歯並びや安定した噛み合わせをつくることになります。
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この症例では、早期治療として機能的矯正装置の一つ である、バイト・ジャンピング装置を使用していただきました。ドイツの矯正医で物理学者でもある Franz Günter Sander教授が考案した装置で Sander-Ⅱ装置もいいます。ドイツは、子どもの4割が矯正治療を医療保険の下で行われています。早期治療において様々な機能的矯正装置が使用されています。 この装置を2年程使用して頂き、咬合が挙上し、下顎後退も改善しました。取り外し式なので、食事や運動時等は外すことができ、装置を装着することによる痛みもほとんどありません。
早期治療においては、歯( 歯根) ・歯槽骨・顎骨の成長があり、周囲の筋肉の働きを利用して矯正力を作用したり、機能的な改善が必要なことが多くあります。アライナー装置は機能的矯正装置ではなく、ワイヤー同様の器械的矯正装置に分類されます。 また、アライナー装置は、歯の移動のシュミレーションを行い、そのデータに基づき歯の表面をピッタリと覆う透明のマウスピースを何枚も作成します。しかし、歯(歯根)・歯槽骨・顎骨の成長を考慮して、シュミレーションを行なうことは難しく、場合によってはこれらの成長を阻害したり、抑制する可能性があります。
この症例では、早期治療(Ⅰ期治療)として噛み合せを高く(咬合挙上)し過蓋咬合を改善し、下顎の前方への成長を促進しました。その後に、通常治療 (Ⅱ期治療)としてワイヤー装置やアライナー装置(歯の移動量が少ない場合等は可能)の器械的矯正装置で歯並びや噛み合わせを仕上げることとなります。
子どもからシニアまで、皆様のお一人おひとりに合ったオーダー・メードの矯正治療を提供しています。 過蓋咬合、反対咬合、叢生、真ん中のずれ、八重歯等、歯並びや噛み合わせ、口元が気になる方は、随時無料相談を行なっていますのでご連絡ください。
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