ドイツには、Weihnachtspyramide「クリスマス・ピラミッド」と呼ばれる飾りものがあります。
クリスマス・ピラミッドは、ドイツのエルツ山脈地方鉱山労働者のクリスマスに行う行事からはじまった木工民芸品で、ドイツではクリスマスを楽しむ飾りものとして広く親しまれています。
エルツ山脈地方では古くから、クリスマス・ピラミッドがクリスマスツリーの代わりに飾られ、すでに18世紀には大きなピラミッドが、クリスマス時期の教会に欠かせない存在となっていたそうです。
これは、ミュンスターのクリスマス・マーケットにあったピラミッドです。ピラミッドやツリーを囲んで、グリューンワインやレープク-ヘン等を味わいながら、皆それぞれの楽しい時間を過ごしています。
当院にも、かわいい「クリスマス・ピラミッド」がやってきました。
木製の台の中心にエルツ地方独特の削り木であるシュパンバウム、その周りに小さな天使の人形が置かれています。さらに、その周りをろうそくが囲みます。ろうそくに火を灯すと、暖められた空気が上昇気流を起こし、上方にある羽根が回転します。
羽根とともにピラミッドが回り、天使も一緒にゆっくりと回りはじめます。
眺めていると、ゆったりとした時間を過ごすことができそうですね。