カーニバルの本当の始まりは、 毎年11月11日11時11分にカーニバルの精霊ホッペディッツ(Hoppeditz)が目を覚まし、カーニバルの開始を宣言する時だそうです。
その後、クリスマスの時期に入るので、「カーニバル」は、あまり表には出てこないように感じますが、実際には、様々な準備が一気に進められているとか。
いよいよカーニバルのハイライト、初日は「女性のカーニバル」です。
この日は、女性が男性のネクタイをハサミで切ってもいい日です。
男性は、あらかじめ切られてもいいネクタイを着用するようですが、忘れておしゃれなネクタイをして出かけてしまったら、大変!!
最も盛り上がるのが、「Rosenmontag(ローゼンモンターク)」のパレードです。この日の様子は、前回にもご紹介しました。
昨年は、雪がちらつく寒い中でのパレードでしたが、パレードをする人も沿道の人も思い思いの仮装をして、気分は最高潮、「ヘラウ」(デュッセルドルフのパレードでの掛け声)と皆が叫びます。
「カーニバル」は「謝肉祭」とも言われ、この後イースターまで断食が行われるところから、肉に別れを告げる宴の意味があるそうです。「カーニバル」も「イースター」もカトリック由来の行事です。
季節を感じる心は同じでも、それを表す行事や手段には、その国その国の培ってきた文化や風土がそれぞれ影響しているものなのだと思いました。
そう思うと、今、その国にいて、その国の人たちと、同じように春を待つ喜びを味わうことにも、またお菓子をもらえることとは別の楽しさを感じたのでした。